01
谷の家
House in a Valley
北へ上がる斜面に、三つの箱を段に置きました。段差の高さは、すべて高窓にしています。冬至の昼には、いちばん奥の壁まで直射が届きます。夏至の光は軒で止まり、部屋には入りません。
12月22日 11:30 高度 31°
東京で、光から住宅を設計しています。
Houses designed around daylight.
A small studio in Tokyo.
東京 35.68°N 4月20日 05:30 高度 4.0° 方位 74.0°
下へ。日が昇ります
同じ部屋が、午前と午後で別の部屋になります。私たちは、その違いを消さずに残します。
窓の位置は、図面の上では決めません。敷地に一日立ち、影の動きを記録してから決めます。
One day on the house
4月20日 東京
06:00
01
House in a Valley
北へ上がる斜面に、三つの箱を段に置きました。段差の高さは、すべて高窓にしています。冬至の昼には、いちばん奥の壁まで直射が届きます。夏至の光は軒で止まり、部屋には入りません。
12月22日 11:30 高度 31°
02
House of Two Light Wells
間口5.2m、奥行き22mの敷地です。両隣の壁が迫り、横からの光は望めません。井戸を掘るように、屋根に穴をふたつ開けました。夏の正午には、光が一階の床まで落ちます。
6月21日 12:00 高度 78°
03
House under the Eaves
雨も日差しも強い土地です。薄い屋根を、壁から3,000mm持ち出しました。夏至の昼、光は軒先から500mmしか入りません。冬至の昼には、壁の腰まで届きます。
6月21日 12:10 高度 80°
Materials
Plaster
鏝で三度押さえます。朝夕の斜光で手の跡が見え、昼には消えます。
入射角 8°
Limewash
薄めた石灰を、刷毛で重ねます。むらは直しません。曇りの日に、いちばんきれいです。
入射角 12°
Oak
床だけは木にします。素足で、光の温度が分かるように。
入射角 10°
Sun study
模型は東京にあります。北緯35.68°です。弧の上の太陽を動かし、日付を変えてみてください。位置はすべて計算です。
Process
1ヶ月
夜明けから日没まで敷地にいて、影を一時間ごとに記録します。
4ヶ月
石膏の模型を何度もつくり、屋外の太陽の下で確かめます。
5ヶ月
窓の位置を、10mm単位で決めます。ここで光が図面になります。
2ヶ月
削るものを一緒に決めます。光に関わるものは、最後まで残します。
10ヶ月
壁の仕上げは、職人と現場で試し塗りをしてから決めます。
2ヶ月
一年後にもう一度うかがいます。四季を見てから、家具の位置を相談します。
Studio
東京都内の小さな事務所です。見学とご相談は予約制です。敷地が決まる前でも構いません。