Spring
春三月から五月
雪が消えたあと、地面すれすれに葉が開きます。去年の株の根元から、同じ場所に。背丈はまだ、指二本ぶんです。
4月12日 地温 9℃ くもり
Plate I. 畑の一株、上から下まで
Botanical skincare & herbal tea — Nagano, since 2014
Fig. 1七月の朝、いちばん上の花。
01 畑のこと
根と葉は、長野県の山あいで3.2ヘクタールの畑を耕している、小さな植物のレーベルです。ハーブを種から育てて朝のうちに摘み、その日のうちに干すか、蒸留するか、油に漬けます。
つくる量は、畑が決めます。雨の多い年は香りが穏やかになり、乾いた年は少し強くなる。その違いは揃えません。瓶ごとに収穫の年と、その年の天気を書いてお届けしています。
三枚の畑。いちばん古い畝は十二年目。
製品に使うのは、そのうち十四種。
七月の場合。露が乾く前に終えます。
Fig. 2 上の葉は小さく、
日によく当たる。
02 一株の一年
Echinacea purpurea三畝目の七番
Spring
雪が消えたあと、地面すれすれに葉が開きます。去年の株の根元から、同じ場所に。背丈はまだ、指二本ぶんです。
4月12日 地温 9℃ くもり
Summer
花茎がいっきに立ち上がり、花びらは外へ反ります。中心の球には朝から蜂が来る。摘むのは、そのあとにします。
7月21日 気温 29℃ 晴れ
Autumn
花びらが落ちて、種の球だけが残ります。葉は端から色を変える。株の力が、少しずつ根へ戻っていくように見えます。
10月3日 気温 14℃ 風あり
Winter
地上は枯れて、茶色い軸に雪がのります。刈らずに残すと、小鳥が種を食べに来る。畑は静かで、根だけが起きています。
1月28日 地温 1℃ 雪
03 Herbarium
畑で育てて、製品に使っている植物の押し葉です。台紙をひらくと、栽培のメモが読めます。
Sheet 8 of 24. 残りの十六枚は、小屋の引き出しにしまってあります。畑に来た方にだけ、お見せしています。
04 Goods
瓶にも缶にも、収穫した年と畝の番号が書いてあります。
朝摘みの花を干して、米ぬか油に六週間漬けました。干し草に少しだけ柑橘を足したような香りで、さらりと伸びます。
¥4,95030 ml 収穫 2026・一畝目
蜜ろうとヨモギの浸出油を練りました。手と爪のまわりに。
¥3,30040 g
和ハッカとレモンバーム。朝の台所に、すっと通る香り。
¥1,98040 g 約20杯分
カモミールと炒ったタンポポの根。麦茶に近い、丸い味です。
¥1,98030 g 約15杯分
小屋の銅の蒸留器で、一度に七リットルだけ取ります。
¥3,850100 ml
四十日かけて枯らしました。ラベンダーがほのかに残ります。
¥1,65090 g
05 Harvest calendar
11月の畑
カレンデュラの最後の花を摘みます。霜のあとでも、昼には開く。
| 植物 |
|---|
摘む干す・仕込む月をえらぶと、その月の畑の様子が読めます。
06 Plant by hand
ひと押しすると種が落ちて、まだ名前のない植物が育ちます。押さえたままなぞると、そこに、つるが伸びます。つぼみは触れると開きます。
ここから下は、土の中です。
07 Under the soil
一株の根は、地上の背丈よりも長く伸びます。根のまわりには菌糸が糸のように広がって、落ち葉を少しずつ土に戻していく。私たちが入れるのは、蒸留で残った葉と、近所の牧場の堆肥だけです。
耕すのは浅く、年に一度。十二年かかって、いちばん古い畝の土は、指でつまむとほろりと崩れるようになりました。
08 Field notes
09 Seasonal box
三か月に一度、その季節に摘んだお茶と、肌のものをひとつ。手書きの畑の便りを添えて、お送りします。
まきました。
次の便は、十二月の終わりに。冬のお茶を二種、用意しておきます。
これはサンプルの確認画面です。データはどこにも送られていません。